鳳来でのフリークライミングの歴史が始まって約20年、アクセス問題をきっかけにクライマーの会が発足して8年になります。この8年間、立入禁止エリアの開放を目的とした交渉のため、クライマーのみなさんには自粛やマナー向上のお願いをしてきましたが、当面の一時的な措置であったにもかかわらず、みなさんには長きに渡って、厳しい規制を守らせることになりました。
しかし、みなさんの毎年の清掃活動や、日頃のマナー向上への配慮により、ここでのクライミングも地元の方々にご理解いただき、広く認知されるようになりました。また訪れるクライマーの数も増えました。
そうした段階になった現在、残置物など景観に配慮することはもちろん大切ですが、それ以上に、我々に求められるのは、岩場で事故を起こさないということです。
これまでは、ヌンチャクを回収するために、雨が降っても暗くなっても危険な状態で回収していたという話も聞かれました。しかし、そのために事故を起こすのは本末転倒、かえって地元や自治体に迷惑をかけることになります。駐車、ゴミ、景観への配慮などマナーを守ることは当然ですが、アクセス問題としての規制に従うのではなく、一人一人が考え、良識にもとづき行動されることを希望します。
クライミング中の事故防止をより重視する観点から、当会では以下のように考えます。これらをガイドラインとして、各自の判断で、安全面に十分留意しながらクライミングを行なってください。
1.クイックドロー(ヌンチャク)の残置について
基本的に、日ごとに回収するのが望ましいが、連日トライをする場合は、残置を認める。ただし、強度、ゲートの向き、長さ調節が、判断できる者に限る。
2.ルート途中の残置カラビナについて
ロワーダウン回収用の途中の残置ビナについては、強度の確かでないものを残置しない。
3.鬼岩での荷物の残置について
連日鬼岩に上がる場合、荷物の残置を認める。残置場所は、がっかりエリアの新たに設置する救急担架の周辺とし、必ず、本人の名前を明記すること。
今回のルール緩和はおそらく昨年起こった某有名クライマーとのトラブルが起因してると思うのだが、それをきっかけにルールが緩和されたと思うと複雑な心境だ。
ギアの残置OKは多くのクライマーが待ち望んでいた事なのでとてもありがたい事だと思うのだが、地元の方々がどう思うのか、クライミングとは全く関係ない人たちはどう思うのか…。
ギアの残置がOKになったからと言ってすべての問題が解決した訳ではない。今後、鳳来の岩場が数年先、何十年先もクライミングが出来るかどうかはこれからにかかっているのだ。
